みなさんは、苦しいとき、自分にどのように接していますか?多くの人は、自分に厳しい言葉をかけたり、気持ちを押し込めたりしてしまいがちです。しかし、そのような対応はさらに苦しさを深めることが研究で明らかになっています。そこで、注目したいのが「セルフ・コンパッション(自己への思いやり)」という考え方です。ここではセルフコンパッションの基本について書いてゆきます。
セルフ・コンパッションには、以下の4つの要素があります。
1. 気づき Awareness
自分がどんな痛みや苦しみを感じているのかにまず、気づくことが大切です。その痛みは感情的なものかもしれませんし、身体的なものかもしれません。いずれにしても、自分の感覚に注意を向けることで、自分の心身の状態をより深く理解することができます。
2. 一般化 Normalising
「痛みや苦しみを感じるのは普通のこと」。これを自分に言い聞かせてみてください。人間である以上、誰もが程度の差はあれ、痛みや苦しみを経験します。痛みや苦しみを感じることは決して自分の弱さや失敗を意味するものではなく、むしろそれは人間としての自然な反応なのです。
3. 優しさ Kindness
次に、その痛みに優しく寄り添いましょう。たとえば、大切な人や親しい友人が悩んでいるとき、どのように声をかけますか?同じように、自分自身にも思いやりのある言葉をかけてみてください。自分を責めるのではなく、「よく頑張っているね」「大丈夫だよ」と、温かい気持ちで接することが重要です。
4. 緩和するための行動 Alleviation
最後に、痛みや苦しみを和らげるための行動を考えます。リラックスできる時間を作ったり、助けになる視点を見つけたり、必要であれば具体的な対処法を取ったりすることが含まれます。これにより、自分をケアし、問題を乗り越える力を養うことができます。
セルフコンパッションは、スキルの一つです。スキルを身につけるためには時間と練習が必要です。しかし、このスキルを身につけることで、自分への接し方が変わり、心が軽くなるのを感じられるようになるはずです。
最後に
「自分をいたわる・自分を思いやる」ということは、決してわがままなことではありません。むしろ、自分を大切にすることで、他者を思いやる余裕が生まれ、人生全体が豊かになります。セルフコンパッションについてもっと知りたい、あるいは実践方法を学びスキルを身につけたい方は、ぜひカウンセリングルームwabisabiにご相談ください。
当ルームでは、あなたが自分自身と向き合い、より豊かな心の状態を目指せるようサポートします。一人で悩まず、まずはお気軽にお問い合わせください。
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